GMOフィナンシャルホールディングスの子会社で仮想通貨取引所を運営するGMOコインは19日、利用者1万人を対象にした仮想通貨アンケート調査の結果を公表した。今年、価格上昇を期待する仮想通貨として5割以上の利用者がリップル(XRP)をあげたことが明らかになった。

「リップル(XRP)上昇に期待」が5割超

この調査は、GMOコインの利用者1万964名を対象にオンライン上で2019年1月30日~2019年2月13日の期間に行われた。

今後の仮想通貨に関して期待していると答えた利用者は約7割と過半数を超えた。また「今年一番価格上昇に期待している通貨は?」という問いに対して、リップル(XRP)に期待すると答えた利用者は53.7%にのぼり、ビットコイン(BTC)の26.3%とイーサリアム(ETH)の10.3%を大きく引き離した。

日本でのリップル(XRP)人気は根強く、先日、JVCEA(日本仮想通貨交換業協会)は、円建ての仮想通貨保有額でビットコイン(BTC)よりリップル(XRP)の方が多かったことを明らかにした。今回のGMOコインの調査も、リップル人気を裏付けた形だ。

一方、仮想通貨の活用法については、投資(長期保有)が72%とトップで、投資(短期保有)(32.1%)や送金手段(19.2%)、送金手段(13.6%)を大きく上回った。

新規投資家は未だに増加中

仮想通貨取引を開始した時期については、バブルが崩壊し始めた2018年以降が53%、2019年以降も19%を記録した。「依然、取引者数は増加中」だという。

弱気相場が続く中、新たに仮想通貨の取引を始める人がいることは、業界にとってもポジティブな材料となるかもしれない。

また、40%以上の利用者が、株やFXなど「他の資産運用をしていない」と回答。仮想通貨投資の魅力として主に「少額から投資できる」(53.5%)、「高リターンが期待できる」(42.2%)をあげた。

一方で、相場変動の激しさ、取引所のセキュリティー、仮想通貨自体の信頼性に対しては不安を抱いている利用者が多いことも明らかになった。