世界最大のイーサリアム(ETH)保有企業であるビットマインが、下落局面で再び買い増しを行ったようだ。
オンチェーンデータによると、トム・リー氏が会長を務めるビットマイン・イマージョン・テクノロジーズは、10月16日に10万4336ETH(約4億1700万ドル相当)を追加取得した。
ブロックチェーン分析企業ルックオンチェーンによれば、過去7時間の間に新たに開設された3つのウォレットがクラーケンおよびビットゴーから資産を受け取ったという。ビットマイン側はこれらの取引について公式な発表をしていない。
ルックオンチェーンは「仮想通貨市場が暴落したにもかかわらず、トム・リー氏は依然として年内にETHが1万ドルに達すると予測している」と指摘した。
今週初め、リー氏とビットメックス共同創業者のアーサー・ヘイズ氏は、イーサリアムが年内に1万ドルに達するとの見通しを改めて強調した。
ブロックチェーン情報会社アーカムもルックオンチェーンと同様の見方を示し、「新たに3つのクジラウォレットがそれぞれ7500万ドル分のETHを取得した」と述べている。さらに「取得パターンはビットマインがビットゴー経由で行ってきた買い増しと一致する」と指摘する。
コインテレグラフがビットマインに購入確認を求めたが、記事執筆時点で回答は得られていない。
ビットマインは今週初めにも、週末の仮想通貨市場急落を受けて買い増しを行ったと発表していた。月曜日の声明によれば、同社は「過去数日間で20万2037ETH取得し、価格下落の機会を活用した」という。
「ここ数日の清算によってETH価格が下落した。それをビットマインはうまく利用した」とリー氏は説明している。
企業トレジャリーは動じず
ビットマインのようなデジタル資産トレジャリー(DAT)は、市場の急落にも動じず、下落局面を「買い場」として活用しているようだ。 同社はわずか数か月で目標トレジャリーの50%に到達し、現在はイーサリアム全供給量の2.5%に相当する300万ETHを保有している。
StrategicEthReserveによれば、これは、上場企業全体のETH保有量(計590万ETH、約237億ドル)のほぼ半分を占める規模だ。
こうした買い増しは、イーサリアム市場が依然として下落トレンドをたどる中で行われている。ETHは水曜日の夜間取引で3945ドルまで下落し、8月の史上最高値4946ドルから20%値を下げた。記事執筆時点では4000ドル台をかろうじて回復している。
「2020〜2021年のビットコイン相場を再現」
それでも多くの専門家は、イーサリアムが今後数か月で再び強気相場を取り戻すと見ている。
アナリストのレクト・フェンサー氏は、「イーサリアムは2020〜2021年のビットコイン相場を再現している。今サイクルでもETHが1万5000ドルに達する可能性は残っている」と述べた。
一方、市場アナリストのクリプト・ブレット氏は、2024年のビットコインと2025年のイーサリアムのチャートパターンを比較し、「完全に同一のパターンだ」と指摘。ETHは年内に6000〜7000ドルまで上昇する可能性があると予測した。
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