フュージョンネットワーク(FSN)のトークンスワップウォレットが攻撃され、FSNトークンの約3分の1が流出した。フュージョン財団が9月29日に発表した。被害損額は約640万ドル(約7億円)とされる。

約1000万ネイティブFSNと、350万ERC-20FSNトークンが盗まれた。フュージョン財団の調査では、いまのところ他に影響を受けたウォレットはないとしている。

また、トークンが盗まれた後に、盗まれたトークンの一部はホットビットなどの取引所で売買されており、資金を洗浄する目的だとみられる。

「同通貨が盗まれたあと、異常な仮装取引が起き、盗まれたトークンの一部は複数の取引所、特にビットマックスとホットビット、で販売された」

今回の攻撃者は、プライベートキーを盗むことでウォレットへのアクセスを入手したとみられる。「フュージョンプロトコルと技術それ自体は安全だ」としている。

資金洗浄を防ぐ目的で、フオビ、OKEX、ビットマックス、サイテックス、ホットビットなどの取引所でのFSNトークンの入出金が一時停止されている。同トークンスワップウォレットに残っているすべての資金は、コールドウォレットに移動され、疑わしい取引は追跡しているという。

同財団はまた、具体的には示していないがある技術的手法で資金のリカバリーに取り組んでいるとしている。

翻訳・編集 コインテレグラフ日本版