台湾当局がエース・エクスチェンジの創業者であるデイビッド・パン氏を仮想通貨を使った詐欺の疑いで逮捕したと報じられている。

1月4日の現地メディアの報道によると、台北市警察はエース・エクスチェンジの本社を含む複数の場所を捜索した後、パン氏ら15人を逮捕した。当局によれば、偽の仮想通貨の話で投資家を欺き、違法な利益として約2億台湾ドル(約9億3300万円)を稼いだという。

X(旧Twitter)での1月4日の声明で、エースは、違法行為とされるのは「トークンプロジェクト側」のものであり、取引所の運営には影響しないと述べた。エースのワン・チェンファン社長は、取引所は1月8日に詐欺容疑で問題となったMOCTの取引ペアの上場廃止を計画しており、「いかなる調査にも全面的に協力する」と述べた。

「2019年に上場したいくつかの通貨は不法行為に関与していた」とワン氏は述べた。「基本的に、ACEは証人として調査に協力している。一部のメディアは、私たちの従業員が事件に関与していたと報じたが、それは事実ではない」。

押収された資金の中で、台湾の警察当局は約350万ドル相当の仮想通貨を押収した。パン氏と他の個人は協力を拒否し、詐欺の疑いで拘留されていると報じられている。

マイコイン(MaiCoin)やビトグループ(BitoGroup)と並び、エースは台湾の主要な仮想通貨取引プラットフォームの1つである。2018年に設立された同社は、業界団体のメンバーでもある。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン