ゲーム業界でのブロックチェーン技術の導入に向け、新たな提携が結ばれた。ブロックチェーンゲームスタートアップのForteは24日、ゲーム開発企業5社とのパートナーシップを結んだことを明らかにした。

Forteが提携したゲーム開発企業は、米国に拠点を置くHi-RezスタジオとnWay、カナダのソーシャルゲームプロバイダーのMagmic、ドイツのゲーム会社DECAゲームズ、韓国のゲーム会社ネットマーブルの5社だ。

今回の提携により、ゲーム開発企業5社は、Forteのブロックチェーンプラットフォームを使い、開発者とプレイヤーの両方のコミュニティに新しいメリットをもたらすことになるという。

Forteのブロックチェーンを使うことで、ゲーム開発企業はゲームと現実世界とのギャップを埋め、ゲーム内体験に現実世界の価値を提供し、新しい収益の流れを作ることができると強調している。

ブロックチェーンだけでは「十分ではない」

Forteはブロックチェーンをより優れたエーム体験を解き放つためのツ―ルと見なしているが、ブロックチェーンだけが唯一のソリューションだと確信しているわけではないという。

「Forteはブロックチェーン技術だけでは十分ではないと考えている」と述べ、魅力的なゲーム体験がテクノロジーの進歩に伴うものでなければならないと強調した。同社によると、それこそが今回のゲーム開発企業との提携の最大の理由だ。

Forteの共同創業者兼CEOであるジョシュ・ウィリアムズ氏は、新しい提携によってブロックチェーンがメインストリームとなるのに役立つ、魅力的なゲーム体験を生み出すことになるだろうと語った。

「私たちは共に、現在のゲーム業界でみられる多くの課題に対処する、よりオープンで公平で持続可能なエコシステム構築に向けて取り組んでいく」

リップルと提携

Forteは昨年3月、リップルとの提携を発表している。リップルの投資部門XpringとForteが共同でゲーム開発をサポートするファンドを設立したほか、リップルとForteが共同でゲームプラットフォームの構築にも取り組むとしていた。またForteのゲームでも、仮想通貨XRPを使った決済を可能にするとしていた。