中国人民銀行前総裁の周小川氏は、中央銀行発行のデジタル通貨(CBDC)には2種類の使い道があるとし、中国のデジタル人民元がどちらを目指すのか解説した。中国の珠海市でのフォーラムでの発言を財新が26日に報じた

周氏によると、1つ目の使い道は、電子支払いに特化した国内での小売システム。2つ目は、金融業者同士での決済を目的にした国際送金だ。中国が力を入れるのは1つ目だという。

また周氏は、法定通貨が国家主権のシンボルであると強調。とりわけ超大国の中央銀行は通貨の将来を考えるときに信用問題などを考慮に入れて慎重になるべきであると述べた。

中国人民銀行がいつデジタル通貨を発行するかは発表されていない。

今月20日時点では「今後6ヶ月から1年以内」にデジタル人民元が発行されると予想する専門家もいた

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翻訳・編集 コインテレグラフジャパン