「中国は今後6ヶ月から1年以内に新しいデジタル通貨を確実に導入する」。こう話すのは中国でブロックチェーンにフォーカスしたベンチャーキャピタルファンドを手掛けるエディス・イェン氏だ。同氏が米CNBCの番組の中で発言した。
イェン氏は中国でブロックチェーンVC「プルーフ・オブ・キャピタル」のパートナーを務めている。同氏は、中国のデジタル通貨導入が差し迫っていると確信しているようだ。
中国は2014年からデジタル人民元の開発に注力していた。今年8月になり、中国人民銀行の幹部はデジタル人民元の「準備ができた」と発言。実際の発行がいつになるのかが注目を集めている。
中国がデジタル通貨を発行する最初の国になるとみられているが、チェン氏は米国などほかの国もデジタル通貨の開発を急ぐ必要があると指摘する。
「私は米国が急ぐ必要があると思う。強力な政策とアイデアを持つために。少なくとも、バーチャルUSDの方向性を示す必要がある」
中国のデジタル人民元については、11月11日の「独身の日」に発行されるのではないかという観測も出ていたが、結果として発行されなかった。
台湾フォクスコンの投資部門HCMキャピタルのジャック・リー氏は11月12日、中国のデジタル通貨について「システムとネットワークの準備はできている」と指摘。「おそらく2,3ヶ月のうちにお披露目されるのではないか」との予想を示している。
中国では10月末に暗号法が成立し、デジタル人民元への一歩を踏み出したとみられている。暗号法が施行されるのは2020年1月1日。デジタル人民元が発行されるならば、それ以降との見方も出ている。
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翻訳・編集 コインテレグラフジャパン