世界最大規模のビットコイン(BTC)マイニング企業ビットメインの元CEO、ジハン・ウー氏は、シンガポール拠点の仮想通貨関連サービスのスタートアップ「マトリックスポート」を立ち上げた。ブルームバーグが7月8日に報じた。
報道によると、取引所を介さず直接取引する相対取引(OTC)、貸付、カストディを提供する新たな仮想通貨取引プラットフォームを正式に公開した。
ウー氏がマトリックスポートの主要株主であるが、他にもベンチャーキャピタル企業から出資し、ビットメイン自体も出資しているという。マトリックスポートのグー・ユーシェンCEOは、出資に関する詳細は後日改めて発表するとしている。
グー・ユーシェン氏はまた、ビットメイン株を4%保持しており、「マトリックスポートはビットメインにとって競合というよりはパートナー的な存在になる」とし、「我々の原点であるビットメインと緊密な関係だ」と強調。中国の仮想通貨マイナーらのニーズに対応すべく、ビットメインの繋がりと専門知識を活用すると述べている。
マトリックスポートは、2018年の弱気市場の際にビットメインを解雇された元従業員を何十人も雇用しているという。ウー氏が新会社の設立を検討していることは先月から一部報道されていた。
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翻訳・編集 コインテレグラフ日本版