サルモネラ菌の99.999%削減を記録し追跡可能に 食品製造設備大手がブロックチェーン技術対応製品を発表

スイスの食品・飼料設備大手のビューラー(Bühler)が、正確な安全監査履歴の提供を目的とした、ブロックチェーン技術対応をうたう食品製造関連製品を発表した。4月1日のプレスリリースで公表したほか、同日開催の国際産業技術見本市「ハノーバーメッセ」のマイクロソフトブースで展示を行った。

ビューラーは、世界の穀物製品の65%、チョコレートの70%、米・豆の30%の加工設備に採用されているとうたう食品・飼料技術関連企業。140ヵ国で事業を展開し、2018年の年間売上高は約33億スイスフラン(約3686億円)だった。

ビューラーが「ブロックチェーン対応」と発表した製品は、乾燥食品に存在する大腸菌ほか、サルモネラ菌の99.999%を削減するシステム「ラーツ(Laatu)」と、食品生産工程の歩留まり管理向けデータ収集・分析用スマートシステム「ツベックス・プロ(Tubex Pro)」。両製品とも、マイクロソフトのクラウドサービス「アジュール」上でビューラーが展開しているIoT基盤「ビューラー・インサイト」に接続されている。

またプレスリリースによると、ビューラー・インサイトとラーツを連動させることで、リアルタイムの食品安全監査が可能となり、さらにブロックチェーン技術と紐付けることで食品生産者と流通業者などすべてに正確で透明性の高い監査履歴を提供できるという。

ツベックス・プロも同様に、ビューラー・インサイトを介してブロックチェーン技術を導入することで安全管理の記録が可能となり、トレーサビリティを備えた食品生産を支援できるとした。

プレスリリースにおいて、ラーツのプロジェクトマネージャー、ニコラス・メネセス氏は、ブロックチェーンを利用するメリットは、食品製造企業が検証可能な安全管理記録を保存できるだけではないと指摘。次のように説明した。

 

「ブロックチェーン技術の採用により、食品の成分が適切に処理されているか、数秒で正確に追跡・確認できるようになる。これは、(短時間で把握・警告できるため)危険な食品にさらされる人々を減らせる上、(汚染の可能性が高い)特定の原料や設備などを追跡しやすくなり、食品廃棄物の削減も可能となる。」


翻訳・編集 コインテレグラフ日本版
原文 Food Tech Giant Bühler Reveals ‘Blockchain-Ready’ Tools to Combat Salmonella and E. Coli