大手仮想通貨(暗号資産)取引所バイナンス(Binance)と、インドネシアの取引所トコクリプト(Tokocrypto)は、インドネシアの法定通貨ルピアを裏付けとするステーブルコイン「バイナンスIDR(BIDR)」のサポートを開始した。

6月30日の発表によると、バイナンスとトコクリプトのユーザーは、BIDRでビットコイン(BTC)、バイナンスコイン(BNB)、バイナンスUSD(BUSD)、テザー(USDT)、そしてイーサ(ETH)と取引できるようになった。ユーザーは1BIDRを1インドネシアルピア(約0.00007ドル)で購入することもできる。

バイナンスのインドネシアでの事業拡大計画

BIDRはインドネシアの法定通貨で裏付けられており、バイナンスチェーンで実行される。バイナンスのジャオ・チャンポンCEOは、BIDRがルピアで裏付けられた最初のステーブルコインであり、2つの取引所の協力によって実現できたと述べている。

「ステーブルコインは、法定通貨が仮想通貨エコシステムに広がるための重要なチャンネルだ。…特にBIDRは、インドネシアのルピアと仮想通貨の取引および購入するユーザーの増加をサポートする上で特に重要だ」

バイナンスは今年5月にトコクリプトへの出資を発表している。トコクリプトはインドネシアの商品先物取引規制庁によって認可されたインドネシア初の取引所だ。

バイナンスのジャオCEOは今年4月のインタビューの中で、法定通貨のゲートウェイを積極的に拡大させていく考えを表明している。その一環で、バイナンスはウガンダやジャージー島、シンガポール、米国などで仮想通貨取引所を次々と設立させている。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン