皆様は火災保険を使ったことはありますか?
また日常生活で何気なく壊してしまった物に使えることをご存じでしょうか?
例えば掃除機で掃除中にドアにぶつかり、ドアを壊してしまった場合でも火災保険の給付金を申請できます。
家を借りる、買うときに火災保険に入ったはいいが何に使えるかは意外に知らない方が大半です。
さらに「保険を使ったら保険料があがるんじゃないの?」という声も多いのですが、
実は何度使っても保険料はあがりません。
自動車保険だと等級制になっていて、使用すると1~3等級下がって、翌年から保険料が3割増しになった、と経験のある方もいらっしゃると思いますが、火災保険にはそもそも”等級”が存在しないので使えば使うほどお得な保険なのです。
年間何気なく数万円払っている火災保険は何回使っても保険料が据えおきなら誰でも使いたいですよね。
とは言ってもこんな声が上がってくると思います。
そうはいっても保険の知識もないし、申請方法もわからないしやり方もわからないよ
保険会社の職員や、住宅関係のお仕事をしている方以外は馴染みのないことです。
そんな悩みを抱えている方に朗報です。
なんと申請をサポートしてくれる事業者が増えてきており、まったく知識のない方でも多額の給付金を受け取られている方が増えてきました。
この記事ではどうやって申請するのか、申請をサポートしてくれる事業者とは何なのかなどを3つのテーマに沿って解説していきます。
火災保険の給付金申請は自分でもできるの?
結論から言うと「火災保険の申請自体はできます。ただし全て自分でやろうとすると思ったよりも給付額が少ない場合があります」。
最初に覚えていただきたいのが、火災保険の申請は加入者本人のみが行えます。申請を代行するという事業者には注意してください。
火災保険の申請を行うには、まずは保険会社に電話をして申請するための書類を取り寄せます。
「火災保険の申請したいので書類を送ってください」
この一言を保険会社に電話するだけでOKです。
数日中に書類が届くのでその他の必要書類を揃えていきましょう。
申請に必要な書類4つ
1. 保険金請求書(保険会社から取り寄せます)
→名前、住所、振込口座などの基本情報を記入する用紙です
2. 事故内容報告書
→損害の状態、原因など保険会社に説明する書類
3. 修理の見積書
→修理の内容、かかる費用(材料、人件費など)
4. 自然災害であることを証明する写真
→災害を受けた箇所の証明写真
こちらの4つの書類を準備する必要があります。
ただし、最も大変なのが「修理の見積書」です。屋根の損害や自然災害による損壊などの修繕費を相場感がない素人が見積るのは不可能なため、業者に依頼するのが一般的です。
また「災害を受けた箇所の特定」も大変です。仮に損害を受けた箇所が屋根であれば、ご自身で屋根に登って調査する必要があります。当然転落して大怪我につながるリスクもあります。
さらに、意外に知られていませんが、屋根瓦が一枚飛んだだけであったり、軽微な損害でも火災保険金は降りるため、素人では損害箇所の特定が難しいといわれています。
細かい損害も見つけられれば、その損害箇所の保険金も給付対象になるため、素人が特定するよりも、業者に頼んだ方が、最終的に受け取れる給付金額も大きくなります。
当然損害箇所を証明するための写真や資料作成は知識と経験がないと難しい。中には自撮り棒を使用して自分で写真を撮ろうとする方もいます。
もしご自身で挑戦される際は転落や、細かい損害箇所の特定ができずにおもったよりも給付金額がすくなることを踏まえて行ってください。
仮に業者に見積書と写真を依頼した場合のざっくりとした流れです。
① 業者を決める
② 診断日を決める
③ 建物の調査を行う(所要時間は1時間程度)
④ 調査結果をもらう→見積書は後日受け取ります
調査費用は各社様々で、経験値が重要なため、事前に年間の調査実績などを聞いた上で信頼して任せられる業者を選びましょう。
また、トラブルが多い業界のため、契約書の内容を念入りに確認することをおすすめします。
特にご注意いただきたいところとして、リフォーム会社や工務店に依頼した場合は、下りた火災保険金を使って工事するのを前提としている場合が多く、思ったより保険金が出なかった場合は自費を出さないといけません。
それが嫌だと言って、リフォーム工事をキャンセルした違約金を請求されるというトラブルが後を経ちません。
原則火災保険の給付金は使途自由のため、修繕義務はありません。
そのため、自宅の損害調査とリフォーム工事がセットにしている業者は注意が必要です。
契約前にしっかりと確認し、トラブルや詐欺を未然に防ぎましょう。
関連記事:火災保険申請サポートは詐欺?違法性や実際のトラブルや怪しいかを徹底調査。詐欺に引っかからないための自己防衛方法。火災保険の申請代行には要注意!
以上のことを注意して頂ければ、必要書類を保険会社に提出して判定結果を待つのみです。
損害認定、振込が行われるまでは原則30日以内と保険法で決まっていますが、書類と写真で損害状況の裏付けがとれる場合は2,3日で支払われることもある様です。
中には見積り金額が適正か保険会社が現地調査にやってくることもあります。
その場合、調査から2~3週間程度、保険金が給付になるまでかかるケースがあります。
もし調査員が来た場合、被害の具体的根拠などを説明する必要があるため、事前に説明できるように準備が必要です。
長くても2週間以内に支払いされるのがほとんどですが、地震による震災、水災についてはすみやかに保険金が支払われるのが多いようです。
手順だけ見ると出来そうに感じるかもしれませんが、大変なのは申請したあとの「根拠の証明」です。
多くの方は保険や住宅の知識がなく、給付するかを決めるのは保険のプロなので、ご自身で保険申請を行うのは不利になり、保険金が下りないケースが多くあります。
そんな方には、最近巷でもよく聞く様になった火災保険申請サポートをオススメします。
もし申請サポートを使った場合の具体的な流れは?
文字通り申請手続きをすべて丸投げしてしまおうというのが火災保険申請サポートです。ただし申請自体は加入者本人がやらなければいけないので、注意は必要です。
申請サポート業者によって成功率や平均給付額が変わりますが、多くの人に選ばれている業者だと保険の認定率が90%、平均100万以上の高い給付実績を出していたりと非常に心強いサポートを受けられます。
実際に申請サポートを使ってみると、どんな流れになるのか解説していきます。
① 問い合わせ(web申込が主なので流れに沿って情報を入力していきます)
② 火災保険の契約内容の確認(調査対象の契約か確認されます)
③ 電話でヒアリング、調査日の日程調整(必要事項を伝え、条件に同意されるとメールで契約書が送られてきます)
※事業者によって違うのであくまで一例です。
④物件調査(室内調査が必要な際は立ち合いが必要になる可能性があります)
⑤保険会社に書類提出
✓ 見積や報告書は事業者が作成するので、用意するのは申請書類のみです。
✓ 申請語に現地確認が必要な場合は事業者が立ち合い対応をしてくれるところもあります。
⑥結果の通知、報酬の支払い
✓ 調査から最短2週間程度で指定の銀行口座に保険金が振り込まれます。
✓ 受けとった保険金の総額35%前後を申請サポート業者へ支払います。
ここまで聞くと申請サポートへ丸投げしたほうが簡単!と思う方も多いと思いますが、先述した様に悪質な業者も多くいるため注意が必要です。
火災保険の申請サポート業者を使うメリット
申請サポート事業者の中には工務店やリフォーム会社を別で紹介する損害調査と申請サポートだけ行っている業者もいます。
色々な業者が様々あるため、事業者選びは非常に重要です。なかでも特に重要なポイントをまとめたので注意していきましょう。
① 調査費用を請求する業者
申請サポート業者は基本的に成功報酬型で保険金給付を受けられた場合のみ、手数料が発生するのが一般的です。ただし、中には調査費用を先に請求する業者も多くいて、トラブルが跡を絶たないため、ご注意ください。
② 損害調査とリフォームがセットになっている。
申請サポートを行っているのは大きく2種類の事業者で
✓自社で施工できる工務店やリフォーム会社
✓申請サポートのみを行っている会社
に分かれます。前者の会社だと自社で施工もできて、家主は複数業者とやりとりしなくてよく便利な反面、もし給付金がリフォーム代金に足りなくても必ず工事をしなければいけません。工事をキャンセルした場合高額な違約金が発生するため、注意が必要です。
契約書をよく読まないまま進めてしまうと不測のトラブルに繋がりますので契約前に事前説明を求め、契約書の内容をしっかりと把握して契約するのが重要です。
③ 火災保険金が必ずおりるのを前提に進める申請サポート業者
この被害なら●●万円おりそうですとお金の話ばかりする事業者は要注意です。なぜなら保険金給付の前提として保険会社が申請書類、根拠書類を検証した結果保険金額が決定する為、一律にいくら保険金がおりるかは決まっていません。
その前提にもかかわらず契約することを目的に保険金の話ばかりをして給付前提で契約を結び、給付されなければ契約違反として違約金を請求する事業者も残念ながら一定数いるので相談する過程で気をつけることをおすすめします。
④ 完全成功報酬型で弁護士と業務協力しているしっかりした調査実績がある事業者に相談する
完全成功報酬とは保険金給付を受けられた時だけ手数料が発生する事業者のことです。
相談、調査資料作成、申請サポートも無料で仮に給付金を受け取れなかった場合は、一切費用がかからないため心強い。
ただし、成功報酬と謳いながら、現地調査をして損害箇所がない場合には、出張調査費などを請求するケースもある為、あらかじめ確認しましょう。
また、事業者の中には保険の知識、法令知識の浅い事業者も少なからずありトラブルになっているケースが増えています。
そのため、年間調査実績をあらかじめ確認をして、少なくとも年間1000件以上の調査実績がある申請サポート業者を選びましょう。
トラブルが多い業界のため、トラブルを未然に防ぎ、リスクを避けるためにも弁護士と業務提携していて、契約内容の疑問点などを相談できる業者を選ぶのがおすすめです。
⑤ 調査実績の多い事業者を選ぶ
調査実績が多い業者、多くのお客様に支持されている会社という指標にもなります。調査実績が多いほど色々なケースでの対応をしているのでより具体的なサポートをしてくれる可能性が高く、調査も慣れているため、自身では見つけられない、細かい損害箇所も見つけてくれて、実際に平均給付額が多い。
実際、調査実績が年間1,000件以上の事業者だと他社でサポートしてもらった結果、申請不可と言われたケースでも100万円近く給付されたケースがあります。
数十万円の差はとても大きい。
実績が多ければ多いほど経験や豊富な知識を持った人が多い可能性が高いので、探すときのポイントになります。
⑥ 全国を調査対象にしている事業者を選ぶ
調査実績と似ている部分になりますが、色々なケースで給付実績がある事業者は、過去の事例から給付される確率が高くなると考えられるからです。
関東だけの自然災害の調査実績よりも、全国規模で実績がある事業者の経験値が高いのは一目瞭然です。
慣れていない事業者だと給付に至らなかった以下の様な事例があります。
大雪被害で屋根が破損しており、火災保険で申請できると聞いて、ある事業者に調査依頼した所、見積り額200万円に対して、保険会社からの掲示は約20万でした。
見積りと大きく乖離があり保険会社に確認したところ、経年劣化部分が多く対象にならない、というケースがよくあるため注意が必要です。
上記に該当する事業者はのちのち問題になる、高額なキャンセル料を請求される恐れがあるのでしっかりと業者を選定して相談するのをおすすめします。
選び方は非常に重要な一方で良いサポート事業者を使うことでこんなメリットもあります。
① 面倒な資料作成、調査報告書を作ってくれる
② 保険会社への対応、説明をサポートしてくれる
③ リフォームが必須ではない
実際、火災保険の給付金は使途自由のため、保険金を修理に使う方もいれば他の支出にあてたりする方もいらっしゃいます。
サポート事業者によってはそのまま工事費にあてられたという事例もあるため、どこに頼むかはとても重要です。
火災保険申請サポートへ依頼する場合の流れ
STEP1. 申請サポート業者へ申し込み
STEP2. 保健会社から申請書類の取り寄せ
STEP3. 申請サポート会社から電話がかかってくるので、まずは電話相談
STEP4. 調査依頼を決めた後に物件調査
STEP5. 保険会社へ申請
ざっくりまとめるとこの流れです。申請サポート業者に面倒な物件調査、見積、証拠写真や調査資料などほぼ全ての面倒事を丸投げでできるので、時間をかけずに全てプロにお任せしたいと考えている方には最適なサービスです。
ただし、先述した通り、悪質な業者やトラブルが増えてることも事実なので「どこに依頼するのか?」「どんな実績があるのか?」と事前に調査して依頼することをおすすめします。
関連記事:火災保険申請サポート会社のおすすめ比較ランキング!手数料や給付事例など、申請代行との違いや詐欺ではない信頼おける法人業者を紹介
まとめ
火災保険の申請はご自身で行いたい場合は、手間と時間がかかり、思ったよりも保険金が下りない可能性を理解した上で行いましょう。保険の知識がある方が周りにいる方が行う分には問題ないと思います。
そのため、完全成功報酬で調査してくれる、申請サポートを活用するのをオススメしています。
申請サポート業者へ依頼するメリットは「面倒な作業を全て任せて」、「ご自身で申請するよりも給付金額も上げられる」可能性があることです。
火災保険申請サポートについてご理解いただけましたでしょうか?少しでも知識を入れておくだけで極力トラブルを避けられます。
皆さんにとっても少しでも参考になれば幸いだ。
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