米金融大手のフィデリティ・インベストメントは、仮想通貨(暗号資産)子会社を通じて、グローバル展開を加速している。

29日のブルームバーグの報道によると、フィデリティ・インベストメントの仮想通貨子会社フィデリティ・デジタル・アセット・サービスが、シンガポールの投資スタートアップであるスタック・ファンドと提携し、アジアでのカストディサービスに参入する。

今回の提携で、スタック・ファンドはアジアの投資家やファミリーオフィスからの需要増加に対応するため、フィデリティのカストディサービスへのアクセスを提供する。スタック・ファンドの幹部は、カストディ資産は毎月の監査と保険に加入することで投資家保護に取り組むと述べた。

スタックファンドはビットコインのインデックスファンドを提供している。

フィデリティ・デジタル・アセット・ヨーロッパの責任者であるクリストファー・タイラー氏は、今回の提携によって、フィデリティがアジアの投資家需要をより把握できるようになると期待を込める。

「デジタル資産業界ではプラットフォームのニーズに対して、ローカルや現地の投資家が求めているものを深く理解することが歴史的に欠けていた」

フィデリティ・デジタル・アセットは2018年後半のサービス開始以来、世界中にサービスを拡大している。2019年12月には英国に進出し、欧州の機関投資家にサービスを提供している。

アジアには最近、数多くの企業が進出している。2020年10月には仮想通貨取引所ジェミナイがアジア太平洋地域に進出すると発表。またブロックチェーン分析大手のチェイナリシスはシンガポールと東京にオフィスを開設した

 

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン