仮想通貨は「おとぎ話のようなもの」 欧州中央銀行の政策委メンバーが批判

欧州中央銀行(ECB)政策委員会のメンバーであるアルド・ハンソン氏が、「(仮想通貨)バブルはすでに崩壊し始めている」と警告している。ブルームバーグが7日に伝えた。さらに仮想通貨は「おとぎ話のようなもの」とも辛辣に語った。ハンソン氏は仮想通貨やデジタル通貨に対して批判的姿勢で知られている。

ラトビアの首都リガで行われた会議で、ECB政策委員会メンバーであり、エストニア中央銀行総裁を務めるハンソン氏は、仮想通貨が最終的に「全く使えない代物」に終わるだろうと述べた。ハンソン氏は、「仮想通貨バブルはすでに崩壊し始めている。委員会は、バブル崩壊がどこまで続くのか、状況が落ち着いた後に何が残るのかを調査すべきだろう」と警告した。同氏はさらにこう付け加える。

「委員会が数年後に再び集まった際、このようなおとぎ話のような話を信じる状況に我々がなぜ陥ったのかと、語り合うことになるだろう」

報道によると、ハンソン氏はさらに、仮想通貨が違法行為に使用される可能性があると指摘し、仮想通貨における投資家保護の問題に焦点を当てる必要性を強調した。また、同氏は、従来型の規制を受ける金融部門とデジタル資産の間で関連性が高まった場合は、金融の安定に問題が生じる可能性も強調していた。

ハンソン氏は、ECBのマリオ・ドラギ総裁がエストニア独自の仮想通貨「エストコイン(Estcoin)」の制定に対して批判した際、ドラギ氏を支持していた。当時、ドラギ氏は「どの加盟国も独自の通貨を導入することはできない。ユーロ圏の通貨はユーロだ」と語っていた。

また11月にはECBのベノワ・クーレ専務理事も仮想通貨ビットコインのことを「金融危機で生まれた悪魔の子だ」と発言した。またクーレ氏は、2月にBISのアウグスティン・カルステンス総支配人がビットコインが「バブル、ポンジスキーム(出資金詐欺)、環境的破壊の複合体」と語ったことに触れて、カルステンス氏が同じ考えを持っていると話した。

仮想通貨に批判的な立場を示すセントラルバンカーたちがいる一方、中央銀行は自身でデジタル通貨発行の検討を進めている。BISが1月8日に示したレポートでは、世界の中央銀行の7割がデジタル通貨発行について調査を行っている。スウェーデンやウルグアイといった国では、導入に向けた試験プログラムを実施している。