ECB(欧州中央銀行)の幹部がビットコインは2008年の金融危機で生まれた「悪魔の子」だと発言した。ブルームバーグが15日に報じた。仮想通貨が普及することで中央銀行の存在が脅かされるという声がある中、中央銀行の関係者は仮想通貨に対して警戒しているようだ。
スイスのバーゼルにある国際決済銀行(BIS)で講演したECBのベノワ・クーレ専務理事は、「ビットコインはかなり賢いアイデアだが、すべての賢いアイデアが良いアイデアではない」と発言。次のように続けた。
「ほとんどの人が覚えていないが、サトシはビットコインの最初のブロック(ジェネシス・ブロック)に、『英銀行に資金援助』という2009年1月のTIMES紙の見出しを埋め込んだ。色々な意味で、ビットコインは金融危機で生まれた悪魔の子だ」
またクーレ氏は、2月にBISのアウグスティン・カルステンス総支配人がビットコインが「バブル、ポンジスキーム(出資金詐欺)、環境的破壊の複合体」と語ったことに触れて、カルステンス氏が同じ考えを持っていると話した。
一方、中央銀行に対してデジタル通貨の発行を求める声も高まっている。国際通貨基金(IMF)のラガルド専務理事は14日、シンガポール・フィンテックフェスティバルでスピーチし、国際社会が中央銀行発行デジタル通貨(CBDC)の可能性を考慮する必要があると発言した。
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