欧州連合(EU)の財務・金融担当大臣らは今月8日、フェイスブックの仮想通貨「リブラ」など仮想通貨やステーブルコインへの対応について協議する。EurActiv が11月6日に報じた。たたき台となる草案では、リブラは「マネジメント不能または過大なるリスクがある」ため阻止すべき、と記載されている。

同草案は、現在欧州理事会議長を務めるフィンランドが準備した。

同草案では、リブラ開発の阻止を強調するだけにとどまらず、リブラやそれと同様のイニシアチブは、「すべての課題とリスクが認識されて対処されるまで、EU内での運用を開始すべきでない」と述べられている。

現時点では、明確さに欠けているため、既存のEU規制フレームワークをどのように適応するかどうかなど、結論を下すことができないと記載されている。

また、いかなる新規則も、すべてのグローバルなステーブルコインに適用できる確固たる証拠や一般原則に基づくものであるべきともしている。

ルーマニアの金融委員会のダニエル・ダイアヌ委員長は同日行われたインタビューで、「リブラは非常に危険」だと発言している。何十億というユーザーがリブラを使用すれば、通貨システムが不安定になることは避けられず、中央銀行らの政策も効果をなくすとも述べた。通貨政策の面で中央銀行らを機能させるには、より厳しいマクロ観点からの政策が必要となるだろうとしている。

【関連記事:EU全体の仮想通貨規制を検討中 欧州でリブラ脅威論根強く

翻訳・編集 コインテレグラフ日本版