EU全体の仮想通貨規制を検討中 欧州でリブラ脅威論根強く

EUの政策執行機関である欧州委員会は、フェイスブックのリブラをはじめとする仮想通貨に対する新しい規制を制定する考えだ。欧州委員会の副委員長が欧州議会の公聴会の中で明らかにした

欧州委員会のヴァルディス・ドンブロウスキス副委員長(金融サービス担当)が8日に公聴会に出席して発言した。

ドンブロウスキス氏は、フィンテックを最大限に活用する必要があると強調する一方で、金融の安定を脅かすリスクに対処しなければならないと述べた。その上で、リブラなどの仮想通貨について触れた。

「たとえば、欧州では、リブラなどの暗号資産に対する共通のアプローチが必要だ。これに関する新しい法律を提案するつもりだ」

EUでは、仮想通貨に関する共通の規制は存在せず、各国が独自に法律を制定して対応している状況だ。

フェイスブックのリブラが登場したことで、EU全体として仮想通貨規制に乗り出すことになりそうだ。

ロイターによれば、ドンブロウスキス氏はこれまでデジタル通貨の規制に反対していたが、リブラの構想が発表されたことで、その考えが変化したと公聴会で述べたという。

欧州ではリブラに対する反対論が根強くある。

ドイツのショルツ財務相は今月3日、リブラに関して「とても、とても懐疑的だ」と反対の姿勢を示した。ショルツ氏は9月にも「リブラを受け入れるべきではない」と述べていた

フランスのル・メール財務相も、リブラに対して強い反対の姿勢を示しており、「欧州でリブラを認めない」とまで述べている

【関連記事:独ショルツ財務相、仮想通貨リブラ「とても、とても懐疑的」

翻訳・編集 コインテレグラフ日本版