ECB(欧州中央銀行)は9日、ビットコインを通貨と見なすことを拒否し、ビットコインへの否定的な姿勢を改めて表明した

ツイッターを使った定期的なQ&Aセッション「#AskECB」でECBは、ビットコインを準備金に加える計画はないと発言。「ビットコインは通貨ではない。ボラティリティ(変動幅)が大きく、どちらかといえば資産だ」というチーフエコノミストのフィリップ・レイン氏の発言を引用し、従来の立場を踏襲した。

この発言に対して仮想通貨界隈からは批判が出ている。

単純に「ビットコインはマネーだ」という声が出た他、、20年前の導入以降でユーロの購買力が低下しており、ビットコインの一時的なボラティリティより悪い状況という指摘もある。

中央銀行が将来的に仮想通貨を準備金に追加するのではないかという見方は少なくない。

仮想通貨業界の重鎮であるニック・サボ氏は今年1月、地政学の不安定さが増す中で、仮想通貨は既存の中央銀行の準備金に対する健全な代替手段としてみられるようになると発言。また、ベストセラー「ブロックチェーン・レボリューション」の著者として知られるアレックス・タプスコット氏も、1月に「G7の中央銀行が準備通貨としてビットコイン持つ可能性高い」と話していた。

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