ウクライナ政府がミームベースの仮想通貨であるドージコイン(DOGE)による寄付受入れを開始した。

ウクライナのデジタル変革大臣であるミハイル・フェドロフ氏は2日、ドージコインの価格がロシアのルーブルを超えたと指摘しつつ、DOGEの寄付受入れ開始を発表した。欧米各国の経済制裁でルーブルは対ドルで大幅に下落した。DOGEは足元では0.13ドルとなっているが、対ドルでルーブルは既にDOGEよりも安値となっている。

フェドロフ氏はツイートの中で、ドージコインファンとして有名なイーロン・マスク氏やドージコイン創設者であるビリー・マーカス氏など、ドージコインコミュニティに「ロシアの侵略者から命を救う」ための寄付を呼び掛けた。

ブロックチェーンの記録によると、ウクライナのウォレットアドレスには397,848DOGE以上が集まっている。これは記事執筆時点では5万3000ドルにのぼる。

「ドージコインの人々は一般的に金持ちではなく、ドージコイン自体は少額の取引に使われているが、私たちは思いやりのある情熱的な集団だ」と、マーカス氏は述べている。同氏自身もウクライナへの寄付を行ったと表明している

またウクライナ政府の公式ツイッターアカウントは、ウクライナに仮想通貨による寄付をしたユーザーのためにエアドロップを実施すると述べている。ウクライナが仮想通貨ユーザーに何をエアドロップするつもりかは不明だが、何かしらの報酬であるようだ。

ウクライナは、2月24日のロシアによる軍事侵攻の後、これまでビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)、テザー(USDT)、ポルカドット(DOT)の寄付を受け入れている。