著者 DMM Bitcoin マーケットレポート
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・三角持ち合いから上放れの可能性が近づく
XRP/JPY 週足Bidチャート
上図は、2020/12/28から執筆時点までのXRP/JPYの週足チャートである。
足元のXRP/JPYは、週足で5連続陽線を描き堅調な値動きを見せている。
この上昇により、2021/4/12週高値を起点としたレジスタンスライン(上図 黄色線)と、2020/12/28週安値を起点としたサポートライン(上図 赤線)との間で描かれる三角持ち合いの上限へ接近しており、相場の転換点を迎える可能性が出てきたといえるだろう。
直近のXRP/JPY上昇の背景の一つに、2月末からのウクライナ危機により急激に高まったリスクオフムードが和らいでいることが挙げられる。
有事の際の投資先として選好される金価格は、ロシアによるウクライナ侵攻後一時2,000ドルを超えていたが、現在は1,900ドルまで低下しており、軒並み下落していた各国株式市場も復調傾向にある。
暗号資産市場においても、リスクオフの巻き戻しの動きが見られ、BTC/JPYは600万円目前まで上昇し、他アルトコインも全般的に堅調な値動きとなっている。
XRP/JPYにおいては、2月初旬に米証券取引委員会とリップル社との間での裁判に関して進展したことが好感され、急騰した水準以上へ上昇しており、上昇の強さが伺えるだろう。
前述のレジスタンスラインを超えることにより、2020年末からの中期相場が転換する可能性もあり、目先のXRP/JPYの値動きはレジスタンスライン付近での攻防に注目が必要となりそうだ。
以下、レジスタンスラインを中心として、上下のシナリオについて整理する。