著者 DMM Bitcoin マーケットレポート

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本稿では、XEM(ネム)について、一目均衡表の三役好転・逆転と、同指標と寄り添う傾向のある移動平均の設定値(5日移動平均を超短期トレンド、21日移動平均を短期トレンド、90日移動平均を中期トレンド、200日移動平均を長期トレンド)による優勢定義を手掛かりとして今後の展開を考察する。

XEMは15円(200日移動平均)を目指す展開

XEM/JPY 日足Bidチャート

上図は、XEM/JPY日足チャートに一目均衡表(転換線期間:9日、基準線期間:26日、先行スパン2期間:52日)と4つの単純移動平均線(5日移動平均、21日移動平均、90日移動平均、200日移動平均)を設定した図(期間:2022/2/12~現在)である。

現在のXEMは、15円(200日移動平均付近)を目指すような強い展開となる可能性があると考える。その想定根拠は次の3つである。

上①:15円はダブルボトムの等倍に値すること
上②:一目均衡表の三役好転が成立していること
上③:大局的なトレンド(200日トレンド、200日移動平均)に転換の可能性があること

上①:
XEM/JPYは15円を目指すと想定できるだろう。想定根拠は、15円は10円をダブルボトムとした場合の目標値(等倍)となるからである。

上②:
一目均衡表と移動平均からは15円(200日移動平均)までの上昇余地がある見込みであろう。拠り所となるのは、一目均衡表の三役好転(買方優勢:転換線が基準線を上回り、遅行スパンが実体の上に位置し、実勢が雲上で推移している状態)が成立していることである。一方で移動平均は(未だ)下落のパーフェクトオーダー(下落優勢:上から200日→90日→21日の並び順)であり、移動平均が買方優勢へ転換するためには、価格は200日移動平均まで上昇する必要がある。到達した場合には、移動平均の並び順が上から「21日→200日→90日(買方優勢)」となる公算である。

上③:
大局的なトレンド(200日トレンド、200日移動平均)に転換の可能性があろう。200日移動平均は大局的なトレンドスケールとして意識されるものであるため、一目均衡表の雲の捻れ(相場の変化日)と合わせて相性が良いとされる。現状、一目均衡表の雲の先行きは捻じれ、200日移動平均は15円付近に位置しており、ダブルボトムの等倍目標と一致している。一目均衡表の雲の捻じれは200日トレンド転換の兆しであるかもしれない。

以上の上①・上②・上③より、XEMは15円を目指す展開だと想定できるだろう。但し、次の下①・下②・下③を満たすようであれば下落に警戒を要する局面となる可能性もある。

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