ドイツ証券取引所の電子取引プラットフォームであるクセトラ(Xetra)は9日、初のイーサリアムETP(上場投資商品)とビットコインキャッシュETPの上場準備を進めている。

クセトラのデータによると、9日にETCグループのイーサETP(ZETH)と21シェアーズのイーサETP(AETH)の2つを取引開始するように設定されている。ドイツ証券取引所の広報担当はコインテレグラフに対し、この2つの商品はクセトラに上場する初めてのイーサETPになると話した。

またクセトラには21シェアーズのビットコインキャッシュETPも上場予定だという。クセトラでETP責任者を務めるローラン・クシス氏はコインテレグラフに対し、「9日時点で、21シェアーズは4つのETPの取引を開始する。これは取引所が我々を信頼し、機関投資家レベルのETP商品の需要が高まっていることを示している」と話した。

ETCグループの発表によると、ZETHはドイツの金融規制当局であるBafinから承認を受けているという。ZETHは現物裏付けで、カストディはビットゴーが担当している。

今回の上場によって、クセトラにはETCグループのBTCetcとヴァンエックのVectors Bitcoin ETN、21シェアーズのビットコインETPとショートビットコインETPを含めた合計7つの仮想通貨商品が取り扱われることになる。

クセトラはドイツ証券取引所が運営する欧州最大級の取引プラットフォームだ。特にクセトラはドイツの全証券取引所の取引量の90%を占めている。

取扱商品が増えている一方で、ビットコインETFに関しては、すぐに開始することは難しそうだ。ドイツ証券取引所でETFを管轄するステファン・クラウス氏はEUのファンド規制によって「単一の仮想通貨を対象としたETFは現在の所、法的に不可能」とコインテレグラフに語っている。

「同様の理由で、金のETFもEUの取引所には上場していない」という。「ETPはETFと同様の方法で原資産の価格動向を追跡するが、法律的には負債商品で、ファンドではないことが異なる」と違いを説明した。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン