仮想通貨で不法薬物やクレジットカード情報などを購入できるダークネットマーケットが2019年に大きく拡大した。ブロックチェーン追跡企業のチェイナリシスがレポートで発表した。
(出典:Chainalysis「ダークネットマーケットの売上(棒)と仮想通貨の取引に占める割合(折れ線)」)
ダークネットマーケットの売上高は、2019年に7億9000万ドル(約860億円)分の仮想通貨を突破。前年比で70%のプラスで6億ドルを突破したのは初めてだという。
使用通貨は、ビットコインのほか、イーサ、USDT、ライトコインなど25種類が対象だ。
また、取引に占める仮想通貨の割合もわずかに増加。2018年の0.04%から0.08%のプラスだった。
ダークネットマーケットで50%以上のシェアを誇るのが、ヒドラ・マーケットプレース(Hydra Marketplace)。ロシア人の顧客のみが対象だという。他には、クレジットカード情報の売買が行われるジョーカーズ・スタッシュ・マーケット(Joker’s Stash Market)やUNICCなどが数%のシェアで乱立している。
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