分散型元帳技術(DLT)関連の共同事業体で信用組合サービス組織(CUSO)のCUレジャー(CULedger)は、米国の3信用組合と連携して、個人認証(ID)プラットフォームの導入に向けた試験に成功した。フィンテック・フューチャーズが12月16日に報じた。
今回の試験では、ユニファイ・ファイナンシャル、デザート・ファイナンシャル、トゥルウエストの3信用組合のコールセンターで、CUレジャーのブロックチェーンIDプラットフォームを導入した。電話でのID確認については、詐欺事件で狙われるケースなどもあったため、今回ブロックチェーンを試験運用する対象に選ばれた。
CUレジャーは、カスタマイズ可能な独自のデジタル認証情報「MyCUID」を生成する。ブロックチェーンネットワークのメンバー間でトランザクションの証明に使用できる。
デザート・ファイナンシャルのロン・アムストゥッツ副社長は、以下のように述べている。
「いったん、自分が誰であるか証明するMyCUID証明書が発行されれば、医療関係や政府などの機関で使用できる。我々は、ユーザーネームやパスワードが不要になることに興奮している。私は何百ものパスワードを保持している。我々の顧客もそうだろう。MyCUIDで、安全に、そしてさらなる選択肢を確保して、この重荷を減らすことができる」
CUレジャーは昨年12月、R3のグローバルネットワークに参加。今年5月にR3のDLTをベースにしたIDシステムを開発する考えを表明していた。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン