分散型元帳技術関連の共同事業体かつ信用組合サービス組織(CUSO)の「CUレジャー(CULedger)」が、今後展開予定のクロスボーダー決済などを支える技術として、法人向けブロックチェーンソフトウェアを手掛ける企業R3の分散型台帳技術「コルダ(Corda)」を選択したと発表した。金融系ニュースサイト「フィンエクストラ」が5月21日に報じた。
米国コロラド州拠点のCUレジャーは2018年12月、300社以上の金融系企業からなるR3グローバル・ネットワークに参加した。
プレスリリースによると、CUレジャーは、サイバーセキュリティや詐欺による信用組合業界のリスクを軽減するほか、業務プロセスの合理化、管理・運用コストの削減を支援するという。
また同社は、コルダを元にしたIDシステムと不正検出のためのブロックチェーンベースのシステムをCUSO会員に提供するそうだ。
CUレジャーが2020年初頭リリース予定の「CUペイ(CU Pay)」は、決済ネットワーク間の接続を可能にし、クロスボーダーの電子送金コストを削減するよう設計されているという。
プレスリリースによると、このCUペイは、R3のコルダを元にしたオープンソースの分散型アプリ(CorDapps)「コルダ セトラー(Corda Settler)」と統合予定。コルダ セトラーは、コルダのブロックチェーン上で発生した決済について、仮想通貨やデジタルアセットのほか、仮想通貨による決済証明を提供できる従来の支払い手段をサポートしており、任意の方法による決済が可能という。
翻訳・編集 コインテレグラフ日本版