仮想通貨の弱気相場が続くなか、仮想通貨業界のスタートアップの資金調達額は2020年第4四半期の水準にまで低下している。
ブロックチェーン分析会社メサーリの10月5日のレポートによれば、2023年第3四半期に仮想通貨スタートアップの資金調達は297件で、総額で21億ドルにのぼる。これは前四半期から36%減、2022年第3四半期比では約70%の減少となった。
シードファンディングは資金調達カテゴリーで最も大きな割合となっており、98件で4億8800万ドルが調達された。「過去3年間で、後期段階のプロジェクトから初期段階のプロジェクトへのシフトが顕著に見られる」とメサーリは書いている。シリーズBラウンド以降の企業が関与する取引は1.4%未満にとどまった。

一方で、戦略的な資金調達ラウンドは2021年第4四半期の取引全体の0.2%から現在の22%以上に急増した。四半期中の最高のプライベート・エクイティ・ラウンドは、ファミリーオフィスのアルファブルーオーシャンのABOデジタルからのUAEベースのイスラムコインへの2億ドルの投資だった。
「厳しい市場状況により、プロジェクトは短期的なブリッジラウンドの調達か、最終的にはより大きなプロジェクトによる買収へと追い込まれている」とメサーリは述べている。
規制の不確実性にもかかわらず、全ての活動的なベンチャーキャピタル投資家の54%は米国からのもので、世界の他の地域を合わせたよりも多かった。投資家の興味はユーザー向けアプリケーションからブロックチェーンインフラストラクチャへと移行しており、後者は過去3か月間で資金調達額が前者を常に上回っている。
「しかし、この傾向は長続きしないかもしれない。成功したユーザー向け仮想通貨アプリケーションがなければ、インフラ投資が期待するリターンを生み出す可能性が低くなると、多くの投資家が認識し始めているからだ」とメサーリは指摘している。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン