米国の仮想通貨企業の多くの幹部が、トランプ次期大統領の証券取引委員会(SEC)委員長人事について意見をのべており、その反応はおおむね好意的だ。

12月5日のブルームバーグのインタビューで、ビットワイズ・アセット・マネジメントの法律顧問であるキャサリン・ダウリング氏は、元SEC委員のポール・アトキンス氏をSEC委員長に起用する人事を「素晴らしい選択」と評価した。アトキンス氏が現職のゲイリー・ゲンスラー氏よりも議会との関係が「対立的でない」可能性を示唆した。

「我々は、新しい委員長が迅速に行動を開始し、他の委員と協力し、商品先物取引委員会や議員とも対話を持ち、新しい議会で明確さを得られることを期待している。ステーブルコイン法案や市場構造についても進展があることを願っている」とダウリングは語った。

アトキンス氏は2002年から2008年までジョージ・W・ブッシュ大統領の下でSEC委員を務め、仮想通貨が出現する前から規制者であった。

コインベースとリップル、アトキンス氏起用を評価

ダウリング氏だけでなく、多くの仮想通貨ユーザーや企業トップも、アトキンス氏起用を評価している。ゲンスラー氏は長年にわたり、明確なルールではなく執行措置を通じて業界を規制しているとして批判されてきた。

「SECの舵を取るポール・アトキンス氏は、組織に常識を取り戻すだろう」とリップル・ラボのブラッド・ガーリングハウスCEOは12月4日のXで語った。リップルは、SECの訴訟対象となった仮想通貨企業の1つだ。

SECは2020年12月にリップルを訴え、資金調達のために未登録証券のXRPトークンを使用したと主張した。裁判官は8月にリップルに1億2500万ドルの支払を命じたが、SECは判決に控訴している。新しいSEC委員長の下でこの訴訟がどのように進展するかはまだわからない。

コインベースの最高法務責任者ポール・グレワル氏も、トランプのアトキンス氏の起用を称賛した。コインベースは、2023年6月にSECから未登録証券に関する訴訟を受けている

パトマック・グローバル・パートナーズのCEOであり、ブロックチェーン擁護団体デジタル・チェンバーの諮問委員の1人であるアトキンス氏は、仮想通貨業界のプレイヤーと関わってきたが、SEC委員長としてデジタル資産にどのように対処するかはまだ不明だ。ただ2023年2月のインタビューで、SECが仮想通貨企業に「より寛容」になることで、米国の仮想通貨業界の成長を促進できると語った。

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