OmniExploerによると、米ドルとペッグした仮想通貨テザー(USDT)は11日に5000万ドル相当の新しいトークンを発行した。3月下旬、テザーは3億ドルのUSDTトークンを発行している。
過去30日間で、テザーの時価総額は約3億ドル減少している。コインマーケットキャップのデータによると、7月中旬の27億ドルから現在は24億ドルになっている。
Tether market cap 1 month chart. Source: Coinmarketcap
テザーは現在、ビットコイン(BTC)に次いで取引高では第2位に位置している。テザーの24時間の取引高は42億ドルにものぼり、仮想通貨取引高全体の28.16%にあたる。ビットコインは取引高が57億ドルで、取引高全体の38・62%を占める。
8月11日、ビットコインの価格はわずか数時間で300ドル近く下落し、6118ドル近くとなった。足元の価格は6357ドルと、過去24時間で1%超の上昇となっている。
Bitcoin 7-day price chart. Source: Cointelegraph Bitcoin Price Index
取引高で現在7位にランクインする仮想通貨取引所のビットフィネックス(Bitfinex)はテザーとの経済陣が共通している。ビットフィネックスとテザーについては透明性が欠如していると指摘もされている。テザー社はUSDTトークンが米ドルに裏付けられていると度々主張しているが、これは正式な監査がまだ提出されていないためだ。
6月13日には、テザーが17年に価格操作をしていたという研究結果が公表され、再び非難に直面した。アルゴリズムを使ってビットコインのブロックチェーンを分析した結果、ビットコイン相場が低調な時にテザーでビットコインが購入され相場が押し上げられる傾向があったことを発見したという。
その後、テザーは、協力している法律事務所が米ドルによる裏付けがあることを確認したとする非公式な報告を行っている。