時事通信は16日、コインチェックがモネロ、ジーキャッシュ、ダッシュの3つの匿名通貨の取り扱いを打ち切る方針で調整していると報道した。この3つの通貨については、送金先を追跡できず、資金洗浄に利用される恐れが高いためだという。
モネロ、ジーキャッシュ、ダッシュは匿名性を重視しているのが特徴だ。一般的な仮想通貨とは異なり、内容を明らかにせずに取引の正当性を検証する仕組みを採用している。プライバシー保護が高い一方で、犯罪や資金洗浄に利用されるリスクは以前から指摘されていた。特にモネロについては、モネロをマイニングをした上で北朝鮮の大学に送金するマルウェアが見つかっている。
時事通信によると、「顧客から預かっている3種類の匿名通貨は一定額で買い取ったり、本人かどうかを厳格に確認した上で出金に応じたりする方向」で対応するという。
コインチェック側からは現在のところ、公式な発表はされていない。
コインチェックでは1月26日に5億2630万10XEMが流出した。金融庁からの行政処分を受けた後、12日からNEM保有者への補償を開始。ビットコインやイーサリアムなど一部仮想通貨の出金・売却も再開していた。