米コインベースCEO、新興国の人々を支援するためのチャリティー事業開始 仮想通貨を活用

 米仮想通貨取引所コインベースのブライアン・アームストロングCEOは27日、慈善事業を立ち上げ「仮想通貨を世界に分配することにより財政支援を行う」ことをブログで明らかにした

 非営利事業「ギブ・クリプト」は、仮想通貨の保有者から資金を調達し、新興国に暮らす人々、とりわけ金融危機に直面している人々に少額ずつ分配する計画だ。「困窮者への直接送金による支援」、「仮想通貨の実社会での利用と利点の向上」、「オープンな金融システムへの普遍的アクセスの実現」を目指す。アームストロング氏はブログで次のように述べている。

「我々はまず、仮想通貨による直接送金を開始する。直接送金は非常に有効な手段だとする証拠が増えてきており、直接送金により、人々の所得が増え、食料消費や食生活の多様性を高まるほか、就学率、受診率、家計貯蓄、生産的資産への投資の向上にもつながる」

 ギブ・クリプトは第1段階で1000万ドルを調達することを目指しており、これまでにすでに350万ドルを調達している。資金調達後にチームを組織し、「アンバサダー」と呼ばれる、地域の信頼できるボランティアを通して資金の分配を行う。

 寄付金の分配については、地域の既存の非営利団体と協力したり、分配を追跡できるアプリを開発するなど、他の方法についても試験を行う予定だという。また、資金を受け取る人にとって支払いが有益かどうかや、資金がどのように現地通貨に交換され、使われるのかについても調査する。

 ビル&メリンダ・ゲイツ財団は15年7月、ガーナを拠点とするブロックチェーンベンチャーのビットソコへの資金援助を実施した。ビットソコは、小規模取引を行う利用者にモバイルマネーを普及させる取り組みを行っており、アフリカに新たな技術と機会を導入することで、ケニヤやアフリカの金融インフラにおける継続的な開発、改善の促進を目指している。

 俳優のアシュトン・カッチャー氏は先月、世界の近絶滅種の保護活動を支援する目的でエレン・デジェネレス氏が設立した野生動物基金に400万ドル相当のリップル(XRP)を寄付した。米IBMと、貧困の撲滅に取り組むNGO団体のグローバル・シチズンは、ブロックチェーンを活用した寄付プラットフォームのためのコンテストを支援すると発表した。この取り組みにより、寄付金が効果的かつ効率的に活用されることを目指している。