米国最大の仮想通貨取引所コインベースは2月19日VISAのプリンシパルメンバーになったと発表した。「純粋な仮想通貨企業」としては仮想通貨業界では初だという。
プリンシパルメンバーとは、VISAから直接ライセンスを受けてVISAカードを発行できる権利を指す。コインベースは現在、VISA基盤のデビッドカード「コインベースカード」を提供している。「コインベースカード」は欧州の一部の住人が利用可能で複数の仮想通貨の購入に使える。米国では利用できない。
プリンシパルメンバーとなることでコインベースが具体的にどのようなサービスを新たに始めるかは明らかになっていない。コインベースは次のように述べた。
「このメンバーシップによって我々はコインベースカードの利用者にさらなる機能を提供する。さらに多くのマーケットでサービスからサポートまで仮想通貨による支払い経験を豊かにするために全ての要素を検討している」
コインベースカードは現在ビットコイン(BTC)、イーサ(ETH)、XRP、DAIをサポートしている。
VISAと仮想通貨
VISAは仮想通貨やブロックチェーンに対して興味は持ちつつも慎重な姿勢をみせている。
昨年6月、フェイスブックの仮想通貨リブラの創業メンバーとしてホワイトペーパーに名を連ねた。しかしその後VISAは、同じく創業メンバーであるマスターカードなどとともにリブラから脱退した。
今年1月13日には、仮想通貨関連のフィンテック企業プレイド(Plaid)を53億ドル(約5800億円)で買収すると発表した。プレイドは、仮想通貨取引所コインベースやウォレット業者アブラなどでも使われており、利用者の銀行口座と決済アプリを繋げる役割を果たしている。
VISAのアルフレッド・ケリーCEOは、2018年10月、仮想通貨について「短期・中期的に仮想通貨は脅威にならない」という見方をしめしつつも、仮想通貨が支払い手段として主流になれば会社も軌道修正すると話していた。
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翻訳・編集 コインテレグラフ ジャパン