投資会社BKCMのブライアン・ケリーCEOが22日、米CNBCの番組「ファストマネー」で、現在の仮想通貨市場の下げ基調はビットコイン(BTC)の終焉を示すものなどでは「決してない」と述べた。
We tried to have a funeral for #Bitcoin as it fell below $6K, but @BKBrianKelly is still a believer. Here's why he thinks the cryptocurrency will resurrect pic.twitter.com/B8ozbzPsfJ
— CNBC's Fast Money (@CNBCFastMoney) June 22, 2018
CNBCのファーストマネー @CNBCFastMoney 6000ドルを下回ったことで当番組はビットコインの死を報じようとしたが、ブライアン・ケリー氏は依然としてビットコインの信者だ。ケリー氏が仮想通貨が蘇ると考える理由はこちら。
自身の意見を裏付けるものとして、ケリー氏は3つの重要な点を提示した。最初に、ケリー氏は市場心理が「最も悲観的なレベルに近づいている」と指摘し、今後市況の好転が起こる可能性があると示唆した。
当記事執筆時点で5881ドルで取引されているビットコインは、17年12月に2万ドルの史上最高値をつけて以来、ほぼ継続的な下落を見せてきた。
Bitcoin price chart. Source: Cointelegraph Bitcoin Price Index
それにもかかわらず、ケリー氏はビットコインが今もなお17年11月と同程度の価格で取引されているという事実に注目するよう呼びかけた。今から1年前のビットコインの価格はそれより60%低い約2500ドルだった。
次にケリー氏は、日本の金融庁が国内の仮想通貨取引所6社に改善命令を出した最近のニュースに言及した。短期的には「少し厳しい」状況になるが、長期的にはそのことが取引所のより「堅固」な体系構築に役立つと指摘した。
第3の理由として、13年末に4億7300万ドル相当のハッキング被害に遭い、破産したマウントゴックスが、顧客への返済と、民事再生手続きの開始を発表したことにケリー氏は言及した。コインチェックが今年約580億円のハッキング被害を受けるまで、マウントゴックスが受けたハッキング攻撃は仮想通貨史上最大規模だった。
コインテレグラフは今月5日、ビットコインがこれまでに300回「死」を宣告されたと報じた。これは、99ビットコインズの「追悼記事」リストによるものだ。当記事執筆時点で、ビットコインは今年だけで69回「死亡」し、計315回「死亡」した。