ビットコイン(BTC)が「死亡」した回数が300回に到達した…これはイスラエルのビットコイン情報サイトである99ビットコインズが「追悼記事」リストの中で発表したもので、300回目の「死亡」は5月30日付の経済情報誌フォーブスの記事によってもたらされた。

 フォーブスは、ビットコインの「アキレス腱」はマイナーによって消費される膨大な電力と主張。マイナーが、エネルギー消費がもたらす世界的な悪影響について過小評価していると懸念しているほか、電気窃盗や高騰し続けるマイニング機のコストを問題視している。

「予想通り、マイニング業者はその電力使用量が一般人や一般企業、ひいては地球全体に与える影響を軽視している。」

 ビットコインが300回目の「死亡」を記録した当時の価格は、7312ドル。200回目の死亡を記録した12月は、11000ドルに到達していた。99ビットコインズによると、ビットコインは今年62回「死亡」している。

 今年は多くの専門家や有名人が、ビットコインが失敗する理由について見解を述べている。ウォーレン・バフェット氏は、「殺鼠剤の二乗(Rat Poison squared)」と過激な表現をした他、イングランド銀行のマーク・カーニー総裁は「ビットコインは通貨として失敗した」と発言。先月、ビットコインの価格は約20%下落した。

 一方、ビットコインの将来を楽観視する専門家もいる。4日にはアップルの共同創業者であるスティーブ・ウォズニアック氏が「ビットコインだけが純粋なデジタル・ゴールド」と話し、ツイッターのジャック・ドーシーCEOの持論である「ビットコインはインターネットと世界の「単一通貨」になる」という見方に同調した。