フィンテック企業サークルは、8月29日にメルカド・リブレとのパートナーシップを結び、ステーブルコインのUSDコイン(USDC)をメルカド・パゴに導入すると発表した。
サークルのCEOであるジェレミー・アレール氏は、メルカド・リブレを「2億人のユーザーを持つラテンアメリカのアマゾン」と称し、Xのスレッドでメルカド・パゴのオンライン決済プラットフォームでのUSDCのローンチを発表した。
USDCはステーブルコインで、米ドルに連動している。最も広く採用されているステーブルコインの1つであるUSDCのチリでのプラットフォームのローンチは、USDCと米ドルの両方にとって、さらなるユースケースを示すものだ。
旅行や消費者向けの情報サイトでは、他のラテンアメリカ諸国と比べてチリでの決済で米ドルがあまり受け入れられていないとしばしば指摘されている。メルカド・パゴのシニアディレクターであるマティアス・スパギ氏は、「米ドルは世界で最も安定した通貨の1つであり、一般的な不確実性の中で富を保全するためのシンプルな手段だ。このステーブルコインのローンチにより、我々は仮想通貨へのアクセスを多様化し、2百万人以上のメルカド・パゴのユーザーにドルと同等の価値を持つ代替手段を提供することを目指す」と語った。
メルカド・リブレは2021年に仮想通貨を決済手段として受け入れる意向を発表していた。今年初めには、メキシコのユーザー向けにステーブルコインのUSDPを統合するためにパクソスと提携している。
サークルを巡っては、ガバナンス組織の改編に伴い、コインベースがサークルの株式を取得するとなり、話題となった。この時の発表の際、サークルは今後、複数のブロックチェーンプラットフォームでUSDCをローンチするとも発表した。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン