米仮想通貨決済企業のサークルは、金融犯罪対策・規制遵守ソリューションを提供する企業ナイス・アクティマイズ(Nice Actimize)の金融市場監視ツールを使用し、価格操作に対処する方針を打ち出した。インサイダー取引、風説の流布などを検出し、不正な取引を防止するという。ナイス・アクティマイズが2月27日に公開したプレスリリースにより明らかになった。
ナイス・アクティマイズは、イスラエルを拠点とするエンタープライズ向けソフトウェア大手ナイスの一部門にあたり、金融犯罪対策・リスク分析・規制遵守分野向けのクライアントツールを提供している。
サークルは、ナイス・アクティマイズのクラウドベースの市場監視ツールを利用し、インサイダー取引、風説の流布などによる不正な取引を検出し、防止するという。
また、サークルの規制担当顧問兼コンプライアンス責任者のロバート・ベンチ氏は、プレスリリースで次のように述べた。
ナイス・アクティマイズの規制遵守ソリューションなど革新的な技術を利用することで、規制当局の今後の要求や、資産を保護することを確約する
仮想通貨市場では、このサークルをはじめ価格操作に対する懸念を解消しようという動きが活発化している。
世界第2位の株式市場ナスダックは、7つの仮想通貨取引所がナスダックの市場監視技術を使っていることを明らかにした。
また、仮想通貨の市場操作防止ソリューションを提供するソリディウス・ラボは、300万ドル(約3億3200万円)の資金調達を行ったと発表した。