世界最大級の保険会社、中国平安保険グループ傘下の平安銀行は、ブロックチェーンやクラウドサービス、IoTを活用したブティック型銀行を立ち上げる計画があることが分かった。中国共産党機関紙の人民日報が20日報じた

大型銀行がフルサービスを提供するのに比べ、個別化したサービスを提供するのに特化した銀行がブティック型銀行と呼ばれている

ブティック型銀行では、平安グループが持つサイエンスや技術的なスキルと包括的な財務能力を活かし、平安銀行のサプライ・チェーン債権サービス・プラットフォーム「SAS」を通じて企業に統合金融サービスを提供していくとしている。人民日報は、SASプラットフォームがトランザクションの信憑性を保証すると伝えている。

平安銀行は、AIやビッグデータ、ブロックチェーン、クラウドコンピューティングなど金融技術を活用してコスト削減や効率化、公共サービスのパーソナライズに向けてビジネスモデルを変えようとしている。人民日報は、これらのテクノロジーを活用することで、管理とサービスのレベルが向上し、包括的な管理、マーケティング、リスク管理、資産管理、支払い、運営および資金調達が可能となると報じている。

先週、中国平安保険グループと海南省三亜市政府は、ブロックチェーン、生体認証を始めとする様々な技術に基づいたスマートシティ建設のための戦略的契約を締結しており、コインテレグラフでも報じた

リヒテンシュタインのユニオンバンクは今夏、世界初のフルサービスのブロックチェーン投資銀行になることを目指し、独自のセキュリティトークンを発行することを発表した