中国人民銀行は、2022年の北京冬季オリンピックで外国人アスリートや外国人旅行客がデジタル通貨を利用できることを目指している。

中国の中央銀行である中国人民銀行の李波(リー・ボー)副総裁は、来年の冬季五輪では外国人ユーザーによる中央銀行デジタル通貨(CBDC)の最初のテストになる可能性はあると発言した。

「来たるべき北京冬季五輪では、e-CNYを国内ユーザーだけでなく、海外のアスリートや訪問者も利用できるように努力している」と、李副総裁はボアオ・アジア・フォーラムで語った。中国人民銀行は以前、2020年8月のイベントでデジタル人民元をテストする計画を発表していた

さらに李副総裁は、中国人民銀行は世界の基軸通貨としての米ドルに取って代わるつもりはないとも述べている。デジタル人民元はあくまで国内使用に焦点を当てていると、李氏は語っている。

「人民元の国際化については、私たちの目標は米ドルやその他の国際通貨に取って代わるつもりはないと何度も言っている。私たちの目標は、市場が選択できるようにし、国際貿易と投資を促進することだと考えている」と、李氏は述べている。

一方で「同時に私たちの国際的なパートナーと協力している。長期的には、クロスボーダーのソリューションもあるとは考えてる」と、李氏は付け加えている。