FTXの流動性危機と仮想通貨市場の混乱の中、キャシー・ウッド氏率いるArkインベストメンツは11月9日に約1210万ドル相当の23万7,675株のコインべーす株(COIN)を新たに購入し、コインベース株への投資を拡大させた。
コインベース株の23万7,675株のうち、アーク・イノベーションETF(ARKK)に20万7,527株、アーク次世代インターネットETF(ARKW)に2万2,416株、アーク・フィンテック・イノベーションETF(ARKF)に7,732株追加している。
コインベースは、FTXの流動性危機に関連して、「事業運営と顧客の取引を促進する」ために1500万ドルしかFTXに預けていないとし、、「最小限のエクスポージャー」を持っているだけだと表明している。今回のARKの投資は、このコインベースの説明の後に実施された。
コインベースはまた、FTXのネイティブトークンであるFTXトークン(FTT)とそのFTXの関連会社であるアラメダ・リサーチへのエクスポージャーはないことを付け加えた。FTTは、バイナンスが11月7日深夜に保有するFTTをすべて清算する決定を発表してから84.08%下落している。
COINの株価は11月8日に10.84%下落していた。投資銀行オッペンハイマーの株式アナリストのオーウェン・ラウ氏はこの下落は「予想された結果」だと指摘する。「COINはFTXへのエクスポージャーは最小限ですが、伝染リスクが抑制されたという十分な証拠がないうちは、仮想通貨価格の圧力がCOINの重荷になる可能性が高い」。
また、7月26日にARKK、ARKF、ARKW全体で140万株以上のCOIN(当時7500万ドル相当)を売却して以来、ARKとしてはコインベースへの初めての取引となった。
しかし、今回の買い戻しにより、同社のCOIN株数は762.5万株となり、7月20日に記録したピーク時の867.5万株から約100万株減少している。
ヤフーファイナンスによると、COINの株価は木曜日に10.74%上昇し、50.92ドルまで上昇しました。