コインベース・カナダ幹部のルーカス・マシソン氏は、カナダ人は2021年初頭からビットコイン(BTC)の現物型上場投資信託(ETF)を利用できるようになったが、隣国の米国でも同様の機会が提供されることで市場に影響が出るかもしれないとコインテレグラフに語った。
マシソン氏はカナダの規制当局を「世界をリードしている」と称賛s、現物型ビットコインETFが導入されて以来、カナダの金融システムに段階的に統合され、ファミリーオフィス、税制優遇ファンドをはじめ、主流な金融商品の標準的な部分になりつつあると語る。
米証券取引委員会(SEC)が現物型ビットコインETFを承認したことは、「仮想通貨を資産クラスとして正当化し、業界全体の信頼性を築く」とマシソン氏は述べる。さらに「仮想通貨に興味を持っていたカナダ人にとって、新たな仮想通貨の採用の波を迎えるにあたり、デジタル資産について学ぶ絶好の機会だ」と付け加えた。
SECの決定による流動性の流入は、システム全体を強化するため、カナダのビットコインETF保有者は利益を得るだろう。しかし、マシソン氏は、「米国は手数料がアグレッシブなことで知られている」ため、カナダのビットコインETF発行者は米国からの競争を感じるかもしれないと指摘した。
「仮想通貨は今後も存続し続けるものであり、コインベースはこれ以上ないほど興奮している」とマシソン氏は締めくくった。
コインベースは、バイビットとバイナンスが新しい規制指針を受けて同国を離れた3ヶ月後の2023年8月にカナダで正式にサービスを開始している。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン