米国の仮想通貨(暗号資産)取引所ジェミナイの創業者であるタイラー&キャメロン・ウィンクルボス兄弟は、プライバシー確保と政府の規制に対する考えを語った。
ウィンクルボス兄弟は5月22日、ピーター。マコーマック氏のポッドキャストのインタビューで、仮想通貨採用にはある程度が規制が必要だとの考えを表明した。
キャメロン氏は次のように述べた。
「仮想通貨に関する独立性と主権は、ほかのどのテクノロジーとは比較にならないものだ。だがオンランプには思慮深い規制の要素が必要だ」
規制ゼロは答えではない
ウィンクルボス兄弟は、米ニューヨークを拠点とする仮想通貨取引所ジェミニを2015年に創業。仮想通貨業界の中でも影響力や発言力の人物として知られている。
「『誰でも自由に』では機能しない」と、キャメロン氏は、仮想通貨の規制について述べている。「同時に、何かを過剰に規制してしまうことは、それを確実に抑圧することにもなる」と付け加える。その上では規制の問題は「オール・オア・ナッシングではない」と強調する
キャメロン氏の発言を受け、タイラー氏は、規制は意味がある必要があると語った。
ジェミニが導入している規制は、ユーザーのプライバシー保護に役立つものだと、キャメロン氏は強調する。「我々は、あなたのデータを売り払うようなことはできない」と述べる。一方で、ほかの巨大テック企業は規制されていないため、顧客データを活用できる状態だ。キャメロン氏は「彼らはのぞき屋企業だ」と述べている。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン