クレディ・スイスとBNYメロンの大手金融2社が2018年のテレグラムによる17億ドル相当のグラムトークン販売に関与していた。コインデスクが10日に裁判所の書類を参照しながら報じた。
テレグラムはグラム販売で調達した法定通貨を保管・移動するために2社を使っていた。テレグラムは、プライバシーを重視するロシア初のメッセージアプリ。グラムは、独自ブロックチェーン「テレグラム・オープン・ネットワーク(TON)」で使われる独自トークンだ。
2017年、テレグラムはICO(イニシャル・コイン・オファリング)を実施し、当時最高となる17億ドルを調達した。
10月にSEC(米証券取引委員会)がグラムの販売が違法と判断。現在も裁判が続いており、10日にSECがテレグラムの元チーフインベストエメントアドバイザーであるジョン・ハイマン氏の証言を提出していた。
文書の中にはハイマン氏と投資家の間で交わされたチャットの一部が掲載されている。その中で、テレグラムの従業員がクレディ・スイスとBNYメロンの関与を明かした。
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翻訳・編集 コインテレグラフジャパン