過去1週間、BNBチェーン上の小型ミームコインで複数のトレーダーが数百万ドル規模の利益を上げ、市場サイクルを押し上げる新たな投機マネーの波が広がっている。
ブロックチェーン分析プラットフォーム「ルックオンチェーン(Lookonchain)」によると、最も利益を上げた投資家の一人は「0xd0a2」で、初期投資3,500ドルをわずか3日間で790万ドルに増やし、2,260倍のリターンを記録した。
トレーダー「hexiecs」も、最近登場したミームコイン「4」への36万ドルの投資を550万ドル超に増やした。この急騰は、バイナンス共同創業者で前CEOのチャンポン・ジャオ氏のX(旧ツイッター)投稿をきっかけに起きたものだ。
同様に「brc20niubi」も73万ドルを投資し、540万ドルを得るなど、1,200倍のリターンを記録したとルックオンチェーンは報告している。
今週初めには、ウォレット「0x872」が「4」トークンに3,000ドルを投資し、数時間で約200万ドルの利益を上げたケースもあった。チャンポン・ジャオ氏が10月1日に自身の890万人のフォロワーにこのトークンに関する投稿をリポストした直後の出来事だった。
この「4」トークンはもともと、BNBチェーン上で発生したフィッシング攻撃から生まれたものだ。攻撃者が得た利益はわずか4,000ドルだったが、その出来事がコミュニティ内でミーム化し、トークン誕生につながった。
BNBチェーン活況の兆し
BNBチェーン上の取引活発化は業界関係者の注目を集めており、チャンポン・ジャオ氏はこの現象を「BNB meme season(ミームシーズン)」と呼び、「全く予想していなかった」とコメントしている。
BNBチェーンのDeFi責任者でEMEA地域統括のマーワン・カワドリ氏は、コインテレグラフに対し『BNBチェーンはもともとDeFi分野で強みを持っていたが、現在はオンチェーン取引の中心地になりつつある』と述べた。
「BNBミームシーズン」で見られる現象は、BNBチェーンが取引の主要なエコシステムへと成長したという事実に市場が目覚めつつあることを意味する
カワドリ氏はさらに「BNBチェーンのコミュニティはトレーディング文化を基盤にしており、新しい仮想通貨トレンドが最も早く拡散する場所でもある」と指摘した。
ブロックチェーン分析企業ナンセン(Nansen)のデータによると、「スマートマネー」として追跡される熟練トレーダーたちもBNBチェーンのネイティブミームコインを優先的に購入している。過去24時間で最も多く買われた3つの銘柄はいずれもBNBネイティブトークンだった。
また、ブロックチェーンデータ可視化プラットフォーム「バブルマップス(Bubblemaps)」によると、火曜日時点で10万人超のオンチェーントレーダーが新たなBNBネイティブミームコインを購入し、そのうち約70%が利益を得ているという。
その中には、1,000万ドル以上を稼いだアドレスが1件、100万ドル超が40件、10万ドル超が900件あったとされる。
ミームコインは極めてリスクの高い資産であり、内在的価値を持たないため、市場の盛り上がりやコミュニティの熱狂など「社会的な勢い」に依存して価格が変動する点には注意が必要だ。
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