有料の金融データ監視サービスのブルームバーグ・ターミナルが、仮想通貨取引所フォビの仮想通貨インデックスを掲載を開始した。

 ビットコイン(BTC)、ライトコイン(LTC)、ビットコインキャッシュ(BCH)、イーサリアムクラシック(ETC)、リップル(XRP)、ダッシュ、EOS、Zキャッシュを含む、テザー(USDT)建ての9種類の仮想通貨取引ペアの価格もブルームバーグ・ターミナルに掲載される予定だ。

 フォビグループが設計したフォビ10インデックスは、資産区分と加重平均法を用いて計算され、フォビ取引所で売買されている上位10種類のデジタル資産のパフォーマンスを追跡する。

 リリースには、ブルームバーグ・ターミナルが仮想通貨インデックスを追加することは、仮想通貨が主流の金融市場に加わる証だと記されている。フォビグループのCEOのアソシエイトであるチェン・フェイシン氏はリリースの中で、「このインデックスは市場全体のトレンドを反映する。インデックス運用は投資リスクを分散でき、慎重で合理的な投資方法だ」と述べた。

 フォビは現在、コインマーケットキャップの日間取引高で世界第3位の取引所。当記事公開時点の直近24時間での取引高は約5億1700万ドル(約569億円)だ。ブルームバーグは5月、マイク・ノボグラッツ氏が所有する仮想通貨投資銀行であるギャラクシー・デジタル・マネジメントと提携した。これは「仮想通貨市場の中で最大規模かつ最も流動性の高い部分」から上位10通貨を追跡する、ブルームバーグ・ギャラクシー仮想通貨インデックス(BGCI)を立ち上げるための提携だ。

 フォビは6月初頭、サンフランシスコに本社を置く新設企業HBUSを通じて米国に仮想通貨取引所を作ると発表した。6月には、フォビが独自のパブリック・ブロックチェーンであるフォビ・チェーン・プロジェクト(HCP)を立ち上げるとも報じられた。HCPは1億ドルの開発資金を融資される予定だ。