ロシアの憲法改正の国民投票にブロックチェーン技術が使われる。
モスクワ市政府は公式ウェブサイト上で、憲法改正の国民投票でブロックチェーン技術を使ったオンライン投票を導入すると発表した。モスクワ市民は6月21日までの間に登録すれば、電子投票に参加できる。
ブロックチェーンで「安全性と透明性を保証」
オンライン投票は6月25日から30日までに行われる。ブロックチェーン技術の実装により「安全性と透明性を確保する」ためと説明している。ブロックチェーンで投票を匿名化・暗号化して、データの安全性と不変性につながる。
ブロックチェーンネットワークは「単一のサーバーを持たない」ため、ネットワークを「ハッキングすることはほとんど不可能だ」と述べている。
「電子投票の安全性と透明性は、ブロックチェーン技術によって保証される。このようなネットワークは単一のサーバーがない。情報を変更するには、ネットワーク参加者の承認を得る必要があるため、チェーンをハッキングすることはほとんど不可能だ。投票自体は匿名化され、暗号化される」
モスクワ市の発表では、オンライン投票システムにどのようなブロックチェーン技術が採用されたのかは明記されていない。まだこのシステムの実装をサポートしている開発企業にも言及されていない。コインテレグラフでは、モスクワ市に質問を送ったが、現時点では回答は得られていない。
憲法改正ではプーチン大統領の任期延長
今回の憲法改正はプーチン大統領が推し進めてきた政策だ。憲法改正では、大統領の任期延長などが含まれている。憲法改正の国民投票は7月1日に実施されるが、電子投票はその前に行われる。国民投票で過半数が支持すれば、改憲が発効となる。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン