英国とスイスの鉱山開発及び商品取引を行うグレンコアは、IBMが開発したブロックチェーンソリューションを使用して、コバルトを追跡する。2020年春までに商業運用する計画だ。
グレンコアはこのほど、サプライチェーンの透明性改善を目的とした業界ネットワーク、レスポンシブル・ソーシング・ブロックチェーン・ネットワーク(RSBN)への参加を表明した。
RSBNは調達関連の監査を手掛けるRCSグローバル・グループが創設。IBMのブロックチェーンプラットフォーム、ハイパーレジャー・ファブリックを使用している。
プレスリリースで、「RSBNは、低炭素経済を可能にするトランザクション実現に向け、コモディティ生産者と世界中の顧客間の持続可能なパートナーシップの前進に重要な役割を担う」としている。
グレンコアは、今年10月に世界経済フォーラム(WEF)が開始した金属の部品調達に関するブロックチェーンを用いたイニシアティブに参加をしている。
鉱物関連のサプライチェーン追跡を巡っては、自動車大手のボルボが今年11月にコバルトをブロックチェーンで追跡する計画を発表している。
調達する資源が、戦争関連の紛争鉱物でなく、児童労働が悪用されていないことを証明するのが狙いだ。
コンゴでも、同様の狙いでレアメタルのサプライチェーン追跡にブロックチェーンを活用するソリューションが開発されている。
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翻訳・編集 コインテレグラフジャパン