ステーブルコインの「ジェミニ・ドル」、管理者が取引遡って変更可能=研究者がレビュー

ウィンクルボス兄弟が設立した仮想通貨取引所ジェミニが10日に発表したステーブルコイン「ジェミニ・ドル(GUSD)」。ブロックチェーン研究者のアレックス・レベッド氏と仮想通貨コンサルタントのアレクセイ・アクノフ氏が11日にMediumにGUSDのコードレビューを発表し、GUSDがジェミニのカストディアン(管理者)によって、48時間ごとに変更を加えることができることを明らかにしている。

この研究では、著者らはGUSDのスマートコントラクトのレビューを実施。GUSDのホワイトペーパーに記されているようにGUSDがいつでも凍結もしくは送金不可にすることが可能なのかを検証した。ホワイトペーパーによると、GUSDの送金を一時停止、ブロック、もしくは復元するオプションは、ウィンクルボス兄弟によって導入された新しい中央集権型ステーブルコインの基本的な技術原則の1つだ。

ジェミニ・ドルのホワイトペーパーには、予期せぬ事態が発生した場合にトークンの送金を管理する機能が必要であるとし、GUSDブロックチェーン設計のほかの3つの主要原則とともに、この機能を説明している。

〔ジェミニは〕セキュリティ・インシデント(致命的な事象)に対応して、トークンの送金を一時停止、ブロック、また復元することができる」

今回の研究の著者は、イーサリアムブロックチェーン上のERC20トークンとして実装されているGUSDのスマートコントラクトを検証。ユーザーがその機能を「独自に」検出する方法を示そうとした。

この研究は、RedditのスレッドとBitcoin Talkの両方で見つかったジェミニのアドレスに基づいているが、著者たちはこれがジェミニの唯一のアドレスであるかどうか知ることができないと留保している。

今回の研究によると、ジェミニのカストディアン(管理者)は無制限にジェミニ・ドルを生成することができ、また48時間ごとに実装を完全に変更でき、トークンを移動させることはできなくなる。

結論として、研究の著者たちは「真に分権化され、検閲に抵抗する通貨制度」にとって、このような管理能力が必要なのかと疑問を投げかけている。

ジェミニ・ドルはウィンクルボス兄弟が提供する最初の暗号資産だ。ウィンクルボス兄弟は、ニューヨーク州金融サービス局(NYDFS)の承認を受け、9月10日に新しい中央集権型ステーブルコインとしてGUSDをローンチした。GUSDは米ドルとペッグしてある。必要な米ドルは米国内の銀行が持ち、連邦預金保険公社(FDIC)のパススルー預金保険の適用対象となる。