世界の雇用市場におけるブロックチェーンスキルの価値が上がっているにも関わらず、中国では2019年にブロックチェーン関連の従業員の給与が削減された。新浪財経が20日に報じた

19日に公開された「2020年 中国ブロックチェーン専門能力開発レポート」によると、中国のブロックチェーン専門家の2019年の平均給与は、18年比で37%減少した。このレポートは中国の清華大学インターネット産業研究所などがまとめたものだ。

中国のブロックチェーン専門家の給与は19年に減少したも一方、レポ―トによれば、いまだに様々な業界からブロックチェーン専門家の需要が増加しているという。しかし、需要が急増する一方で、需要と供給の不均衡も増大しているという。

そのため求職者が急増しているにも関わらず、採用企業の求人要件を満たす人材は実際には非常に少ないとレポートは指摘している。さらにハイエンドのプロフェッショナルが大幅に不足していることが、業界の発展にとって最大の障害の1つになっているという。

中国で19年10月に習近平国家出席がブロックチェーン導入を加速させると宣言し、政府としてブロックチェーン技術を強化していく方針を打ち出した。

その中でブロックチェーン関連の給与の平均額が減少したのは予想外にみえるかもしれないが、2019年には中国のブロックチェーン関連支出が前年比で40%近く下落している。このような動向が影響していたとみられる。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン