オンラインで貴金属取引を手がけるワンゴールド(One Gold)は13日、新たなアプリを発表した。ワンゴールドはビットコイン決済業者ビットペイと提携しており、仮想通貨保有者はワンゴールドのアプリを使ってアンドロイドとiOSで金(ゴールド)など貴金属を購入できるようになる。
対象となる仮想通貨はビットコイン(BTC)、ビットコインキャッシュ(BCH)とイーサ(ETH)。ワンゴールドのケネス・ルイスCEOは、コインテレグラフに対して次のように話した。
「仮想通貨保有者は、貴金属の投資家としてもうまくいくだろう。ワンゴールドを使ってポートフォリオのバランスを取れる。ビットペイを使うことで、仮想通貨保有者はすぐに卸売価格で金や銀を買うことできる。金、銀、そして仮想通貨の良いバランスを見出すだろう」
最近、米国とイランの緊張関係が高まった際に、ビットコインが金のような安全資産として機能したという見方が出ていた。
ブルームバーグのインテリジェンスアナリストのマイク・マグローン氏は、米国によるイラン革命防衛隊長官のドローン殺害を契機にビットコインが上昇したことについて「初めて生まれた仮想通貨がデジタル版ゴールドとして成熟化するという我々の前提に対する良いテストだった」と分析した。
一方、金の投資家の間ではビットコインの評判が必ずしも良くない。
ビットコイン否定派で金(ゴールド)マニアのピーター・シフ氏は、昨年末、ビットコインを除く世界の全ての資産クラスは年末にかけて上昇していると皮肉を述べた。
ワンゴールドと提携関係にあるビットペイのソニー・シングCCO(最高商務責任者)は、先週、過去のフェイスブックのリブラ発表などサプライズニュースを参照し、今年は「予期せぬ出来事」で2万ドルを回復するだろうと予想した。
【関連記事:「予期せぬ出来事でビットコインは2万ドル回復」ビットペイCCO予想】
【関連記事:「年末にかけてビットコインだけ上がってない」金マニアのピーター・シフが皮肉】
【関連記事:仮想通貨ビットコインはデジタルゴールドとして成熟化、ドル安や不透明感で1万4000ドル挑戦=ブルームバーグ予想】
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン