現地報道によると、仮想通貨マイニング機器大手のビットメインの最高財務責任者兼法定代表人である刘路遥(ルーヤオ・リュウ)氏が、ビットメインを追放された共同創設者の詹克团(ミクリー・ザン)氏への暴行容疑で警察に逮捕された。法定代表人とは中国の法律上では「会社を代表して行動するよう任命された人物のことだ」。

中国の仮想通貨ニュースメディアである深鍵財経の8日の報道によれば、リュウ氏が警察に連行された。

現地報道や中国仮想通貨業界ウォッチャーのドビー・ワン氏のツイートなどによれば、ザン氏が北京市商工管理局で「北京比特大陆公司(北京ビットコイン社)」の営業許可を取得しようとしたところ、複数人の集団との間で乱闘騒動となった。ドビー・ワン氏は、現地の乱闘の様子の動画も掲載している。

リュウ氏はこの乱闘騒動の約2時間後に警察に逮捕されたという。

ワン氏によれば、ビットメインの乱闘騒動は中国のSNSウェイボーのトレンドで21位になっている

ビットメインはその後、ウィーチャットの公式アカウントで、ザン氏は昨年10月28日付で同氏との契約は終了していると発表。「北京ビットメイン」での地位は持っていないと指摘し、リュウ氏が北京ビットメインの法定代表人であると述べている。

ただ公式登録では、ザン氏が法定代表人となっており、ビットメインは「これは登録ミスであり、会社法の規定に深刻に違反している」と指摘している。

ビットメイン共同創業者である、吳忌寒(ジハン・ウー)氏とザン氏の2人の間での社内闘争が激化し、ウー氏が昨年10月にザン氏を突然解任した。ザン氏はその後、ビットメインに対する訴訟を起こしている

コインテレグラフはビットメインにこの件についてコンタクトを取っているが、現時点では返信はない。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン