仮想通貨マイニング装置大手ビットメインの共同創設者であるミクリー・ザン・ケチュアン氏は、最高経営責任者(CEO)の地位回復を求め、新たな訴訟を起こした。

ケチュアン氏は昨年10月にビットメインのCEOを突如解任された。もう1人の共同創設者であるジハン・ウー氏との対立が原因とみられている。ケチュアン氏は今年1月にも地位回復を求める訴訟を提起していた

今回、中国福建省の裁判所への申し立てによれば、ケチュアン氏はビットメインの子会社2社に対して訴訟を起こした。

ビットメインでの内部対立

共同創業者であるウー氏とケチュアン氏との対立は、昨年10月の突然のCEO解任で表面化した。

解任を明かしたメールには、「ビットメインの共同設立者、会長、法定代理人、およびエグゼクティブ・ディレクターのジハン・ウーは、すぐにミクリー・ザン・ケチュアンのすべての役割から解任すると決定した」と述べられていたそうだ。

またウー氏は内部向けのメモの中で、ケチュアン氏指示の会議に出ないようスタッフに警告。従わない場合訴訟も辞さないとスタッフを脅したという。

一方ケチュアン氏は、本人の同意なしに突如会社から解任されたと主張している。

「私は最後まで合法的な手段で会社のために戦うつもりだ。ビットメインに対して陰謀を企てようとする人々が、これに成功することは許されない。戦争を望むならば、私たちは戦うつもりだ」

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン