仮想通貨取引所ビットフライヤーは14日、イーサリアムクラシック(ETC)の預け入れを一時停止すると発表した。
停止するのは9月15日17時から。一時停止の理由としては8月から連続して起きている51%攻撃を挙げている。
「当社では顧客保護の観点から、51%攻撃と呼ばれるシステム攻撃を端緒とした度重なるリオーグが発生しているイーサリアムクラシック(ETC)について、お預入を明日9月15日(火)午後5時より一時的に停止いたします。」
再開日時は未定。
イーサリアムクラシックの預け入れなどの停止は、コインチェックも同日に発表。購入と売却、積立サービスを一時停止するとしている。コインチェックも一時停止の理由として、以下のように51%攻撃を挙げている。
「ETCにおいては、2020年8月初旬より51%攻撃が原因とみられる大規模な再編成(リオーグ)が継続的に発生していることをうけ、Coincheckをはじめ国内外の暗号資産取引所がETCの送金・受取を停止しています。今後、CoincheckにおいてETCの取引が増加した場合に、当社がリスク軽減を目的として国内外の暗号資産取引所間で行うカバー取引を行うための送金・受取ができず、お客様の資産を法令に基づく方法で安全に管理できなくなることやお客様の売却に応じられない可能性があるため、ETCの購入・売却およびCoincheckつみたてにおける該当通貨の積立を一時停止することとなりました。」
イーサリアムクラシックのネットワークは8月から数回にわたる51%攻撃に苦しめられている。海外の大手仮想通貨取引所OKExは一度の攻撃で560万ドル(約5億9000万円)を失っているなど、影響が拡大している。
こうした事態を受けて、IOHKは攻撃を阻止するためにネットワークを検証する複数のチェックポイントの導入を提案した。